金属アレルギーに最も強いメタル チタン・オーステナイト リング

シルバーチタンコムではシルバーアクセサリーに加えて、素材として
チタニウム(Ti、Ti02),オーステナイト316L、希少金属タングステンを使い始めました

「チタン」「オーステナイト」

金属アレルギーに対応するアクセサリーを研究しながらデザインします。金属アレルギーと一口に言っても、アレルギー症状の度合いもさまざまで、どの金属に対して発症するかで、アクセサリーの材質を選ぶ必要があります。金属アレルギーの相談を受けたことをきっかけに、ロウ付けを使わない、不純物を使わない方法や、イオン化しない金属を研究して対応しています。
特に夏場は金属と汗の関係で「ジュエリーを着けたいのに着けられない」とのご相談が増える時期で、この事については私なりに勉強してまいりました。金、銀、プラチナと違って、ジュエリーとしての流通ルートなど出来ておらず、レアメタルというだけあって、開店前当時は材料入手も困難で、金属業の職人さんたちに聞いてもサンプルしか目にしないといった具合でした。文字通り刃が立たない(ダイヤモンドドリルで削ります)、硬度はプラチナ以上。本当に骨が折れる金属です。思うような加工はさせてもらえない、人の手を拒むというチタニウムの特殊性がむしろ、創作意欲に火を着け震い立たせてくれました。
titaniumの加工に取り組むほか、変色せず腐食に強いオーステナイト、シルバー+プラチナ、シルバー+ゴールドなどロウ付けに使われる不純物を使わない研究と高純度のメタルを使用中。
チタニウム、オーステナイト、ともに自然に成膜する不動態皮膜が腐食を防いでいます。


チタンtitanium: アポロ11号が月から持って帰った石の成分には10%余りもチタンが含まれていたんです。
余談ですが。原宿プロドットコムショールームにご来店されるアメリカのお客様とお話ししていた時「チタン」通じませんでした。英語では”タイテァ〜♪ニアム”と聞こえます。…→タイタニウム…→〜(?タイタニックに…似て?)

チタンという素材
純チタン製 関節リング

金属の大敵は腐食です。この腐食に最も強い金属がチタニウムです。これが金属アレルギーに強いと言われる由縁です。

シルバーにも純銀、950銀、925銀(スターリングシルバー)900銀(コインシルバー)と用途によって種類があるように、チタンも純チタン、純チタン1種、純チタン2種、6AL-4V(通称ロクヨン)から航空機に使われる高力チタン、耐食チタン、そして、形状記憶合金などさまざまな素材とのチタン合金が最先端技術により開発されています。金属アレルギー対応の純チタンをsilvertitan.comではアクセサリーに使用します。上部写真は特殊オーダーメイドの純チタン製の可動式義肢(受動的義指)。
■チタンは錆びない特性から人工心臓や肺、人工歯根から宇宙開発まで、夢の金属として研究されている未来の素材です。ゴールド、シルバー、プラチナのようなジュエリーとしての歴史はありません。silvertitan.comの使用するチタンは高純度99.9%で皮膚科クリニックで使われているものです。純チタンは多孔質で硬度は高い分、弾性が低くマットな質感で淡いグレーです。研磨に大変時間がかかります。その他、チタン6AL-4Vは6%のアルミと4%のヴァナジウムが含まれることで、弾性が増し、宇宙産業用に利用されています。
■陽極酸化皮膜によりバーントアンバー系の深みを感じる暖かいグレー色や玉虫色に反射する色を出す方法などがあります。

■オーステナイト316L製リング=18%Cr-12%Ni-2.5%Mo

金属は用途と使用環境に応じて利点を持ったさまざまな元素の金属が配合され研究されています。4大弱点である粒界腐食、孔食、すきま腐食、応力腐食に対抗するために調合されさまざまな番手の合金が開発されています。オーステナイトとは鉄を主成分とする合金鋼。
合金鋼の種類はマルテンサイト(刃物)、二相、フェライト(家庭用)、オーステナイトに大別されます。そのオーステナイトのうち304、316、316Lなど48種ある番手のうち、大半が18%Cr-8%Niステンレス=sus304(用途:スプーン、フォーク、台所シンク)。
ワンランク上のグレードになる316は304にモリブデン(Mo)を添加して耐食性を強めた鋼種。
さらに耐粒界腐食性を高めるため炭素の含有量を0.030%以下に下げることで(Lを着けて表示される)極低炭素型に改良されグレードアップした鋼種が
sus316L。当工房のアクセサリーの素材として独自に使用するのがオーステナイト316L
。シルバー925のように変色しない利点があります。
力学的強度と耐食性に優れ、俗にサージカルステンレスと言われるものがこれにあたる。=18%Cr-12%Ni-2.5%Moというのが316L。
用途:歯科部材や、ボディーピアスの素材。
(Ni)ニッケルが配合されることで応力腐食割れに強い金属となります。ニッケル金属アレルギーの方は、腐食には縁がないもっとも耐食性の強い純チタン製リングを着けた方がさらに安全。ニッケルフリーステンレスが望まれるところですが、(Ni)ニッケルフリーステンレスは成形の工程や製造される条件によっては素材が硬くなってしまい、切削が困難になるうえ、特殊な溶解炉を要するため加工が難しくなるため、316Lが治療器具には実用されています。

■Cr クロムとは
人体にとって不足してはいけない必須の栄養素。
(Cr)クロムの配合量が多いほど孔食やすきま腐食に強い金属になります。
めっき用に6価クロムが使用されることがあり社会問題となったが、六価クロムは極めて毒性が高いため、現在では使われなくなってきている。
ルビー、エメラルドの赤やミドリの色は、クロムが含まれているために発色。


混同しがちだが、クロムそのものは、人にとって必須の元素であるが、六価クロムは特に人体に有害。

■タングステン

クロム族元素に属する非常に酸化に強く、硬いレアメタル。比重は鉄の2倍と非常に重い。散弾銃の弾丸として環境に悪い鉛に替わる新しい材質として注目されているが、その希少性と硬さゆえに加工が難しく広く実用されていない。戦車砲弾の芯にも使用され、装甲車を貫くほどの硬さをもち、人体にも無害な希少金属。


■金属アレルギー(=アレルギー性接触性皮膚炎)とは
体内に抗体のようにできてしまった金属に対する拒否反応。汗に含まれる塩素イオンと、ある金属の作用によって、皮膚が拒絶反応を起こし、かぶれる状態をいいます。

■金属アレルギーになってしまうきっかけ
ボディーピアスなどのピアッシング時など。
指輪などの場合は、皮膚が厚いので、金属は表皮に阻まれ体内に入りにくいのですが ピアスの場合は皮下組織と直に接してしまいます。 ひとたび症状が出てしまうと、免疫反応により残念ながら接触するたびに起こるとされています。

■ジュエリー素材の皮膚への安全性
原因となりやすい金属(厚生労働省調べ)は、『ニッケル、コバルト』『スズ、パラジウム』『クロム』『亜鉛、銅、マンガン』です。『銀、プラチナ、金』はアレルギーになりにくい金属ですが純金、純銀、純プラチナではやわらかすぎて、身に着けると変形したり磨耗が著しいという欠点があり、それを補うために硬い金属が配合されアクセサリーとなります。プラチナ900にはパラジウムが1割配合されています。ホワイトゴールドにはパラジウムまたはニッケルが配合されています。 市販のプラチナ、シルバー、ホワイトゴールドに施されているロジウムめっきにはニッケルが使われます。ニッケルフリーのロジウムめっきかどうか確認が必要です。

金属のなかで『純チタン』が一番安全との結果がでています。
単に皮膚が弱くトラブルを起こしているだけの場合も金属アレルギーと混同しがちです。歯の詰め物は大丈夫でも皮膚だとかぶれるという方の場合は金属アレルギーではないかもしれません。シルバーの黒ずみを取る薬品や磨き材が微量残っていたり、皮膚とリングとのあいだに残った洗剤が原因で水分によってふやけた皮膚にトラブルを招いていることもありがち。
歯科治療で詰め物や注射針にも感作する症状は重度の金属アレルギーですので純チタンのアクセサリーをオススメします。。

厳密には、金属である以上、アレルギーに完璧といえる材質はありえませんが、お客様にはジュエリーを楽しく安心して身に着けていただきたいと考えています。。

■アレルギー要因となる革素材

金属だけでなく、革にはなめす工程でクロムが使用されるため、金属アレルギーでにクロムに反応する方は要注意。
ナチュラルな革とはいえ、ペンダントのチェーンの代わりに革ひもを使ったり、革とコンビのリング、革ブレスレットのご使用には注意が必要。


■金属アレルギーとメタルの研究
生体に最も適合性の高い金属という特性を活かし、皮膚に接する面にはチタンや純銀を使用したり、組み合わせるなどして造作にバリエーションを出しています。当店の使用するシルバーは一般のジュエリーより純度の高いシルバー950を使用しています。残りの 5%は硬度を増すため純銅が使用されています。わずかな銅が入るだけで硬くなります。
*場合によってはアレルギーへの安全性を考慮のうえ、接合部にいっさい合金を使用せず、純銀のみで制作します。銀食器や歯の治療などに使用されていますとうり、銀も金同様、アレルギーの原因になりにくい金属です。銅は胡麻、大豆、牡蠣にも含まれています。余談ですが銅のさび=”緑青”は人体に害があるとされている通念は間違い(厚生省より発表)。緑青は体内に入ったとしても吸収されにくく排出されます。

■検査
使用するペンダントのチェーンについては、株)ハイメックさんの誘導結合プラズマ発光分光分析法による抜き上げ検査により、925を上回る高品質を実証済みです。

■めっきの問題点
ゴールドプレートという表示で金メッキ仕上げの製品も多くみかけますが、これらの下地にはニッケルメッキがよく使用されています。 24Kメッキなら、1年間の使用で1ミクロン(1mmの千分の1)ずつ薄くなる計算。つまり5ミクロンの厚さの金メッキなら5年が耐用年数の目安ということになり、下地に使用したニッケルが溶け出す場合もありますので要注意です。皮膚炎のパッチテスト統計では、「ニッケル製」がアレルゲン最上位とでています。 汗の中の塩分(塩素イオン)はニッケルを溶かす作用が強いといわれています。
*塩素 :からだの中の余分な塩分が汗によって体外に出されたものが塩素。水道水の消毒にも使われているものと同じ。



■金属アレルギー防止には
清潔に保つ(表面が良く研磨された金属であることが必要。) アクリル製のピアスや
メッキのアクセサリーは身に着けない。(めっきはニッケルが使われています) 多孔質な自然素材(象牙や動物の骨)やアクリル樹脂などは、金属のような抗菌効果がないため不衛生になりがちです。金属アレルギーの方が着けるのはもってのほか。
皮膚科医師によるパッチテストによって、かぶれる疑いのある金属を調べ、それを使わないことで防ぐことができます。
最初のピアスの穴は生傷の状態ですのでピアスの素材の純度に十分留意してください。


     
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