Hard surface

titanium surgical steel316L JEWERLY

Hand made metal craft original design in tokyo

アクセサリーの合金のはなし

ある金属素材に、他の種類の金属をブレンドし、もとの金属にない特性を引き出し、用途への適合力をアップした金属のことを合金と言います。
混ざり物というと、イメージが悪い印象ですが、決してそうではなく、より使いやすく、より強く、より美しく研究された素材といって良いと思います。
不純物を混ぜるのではなく、例えばジュエリーとしての使用に耐える硬さにする目的など、ある用途に向けてさまざまに改良されます。硬さより、耐衝撃度とあげる必要がある用途のために、アルミニウムをベースに銅、マンガン、マグネシウムをブレンドし、飛行機や新幹線のボディに利用されています。チタンもアルミニウムをブレンドし、加工性をアップさせたものや、ヴァナジウムを配合して軍事用に利用されますが、ヴァナジウムは有害性が指摘されます。アクセサリーの素材とするチタンは純チタンです。
鉄には耐腐食性(さびないようにする)の目的で、クロムが配合され、ステンレスになるといった具合です。(金属として存在している状態ではクロムは水に溶けたりしませんので、人体には無害です。)

ジュエリーになる貴金属にも同様に改良がなされています。
ふつうプラチナといえば、純プラチナではなくPt900で、10%はパラジウムがブレンドされ、硬さを発揮します。ハードプラチナという呼び方をされることもあります。

シルバーアクセサリーもたいていがシルバー925(スターリングシルバー)で、純銀は布でお手入れするだけで傷が残ります。それを硬くするために銅を混ぜて改良された合金がシルバー925というわけです。純金や純銀は、どんなに加工硬化により引き締めても、地金としては軟らかく、酷使されればかなり磨耗します。純金属として単体でアクセサリーに成れるのはチタンのみです。

割金(わりがね)とは

割金 :貴金属に硬さを増す目的や、色味を出すためにブレンド される配合される金属のことです。純チタンのアクセサリー以外、たいていのジュエリーは合金です。つまり、割金(ワリガネ)が配合されています。なぜなら、純プラチナや純金というのは布で拭いても傷あとが残るほど軟らかい金属だからです。
また、ゴールドとひとくちに言ってもイエローゴールドピンクゴールドまたはホワイトゴールド、シャンパンゴールドなどさまざまです。色味はワリガネの種類によって違う発色をします。

Ptのパラ割りといえば、プラチナ950に対し、50のパラジウムが混ぜてある合金です。プラチナ1000では軟らかすぎるので、950やハードプラチナ=Pt900が指輪などになるのです。